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ああ。泣かないで。
そんな声で、俺を呼ぶな。
そう思うのに、快楽に溺れた俺の口からは淫らな声しか出てこない。
抱き締めて、大丈夫だって。
好きだよって言いたいのにーーー。
ああ。
なんだ。
そうか。
俺、いつの間にか・・・・・・。
さっき、渚くんに自分の気持ちを話せてスッキリしたと思っていた。
ずっと消化されなかった想いが消化できた気はしたんだ。
でも、きっとそれは。
バカみたいにヘラヘラと文句ひとつも言わず俺のそばにいて俺の勝手な言い分も聞いてくれるこいつがいたからなのだと。
今更ながらに気づかされた。
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