ーー生まれたモノは

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「・・・ん、」 「晴?」 「あ、おはようございます。・・・真二さん」  躊躇いがちに、少し照れ臭そうに晴が笑う。  俺が名を呼ぶだけで、俺の名を呼ぶだけでそんな風になる晴が、愛しいと思った。  胸がツンと痛い。 「おはよう。すっかり、朝だな」 「ははっ。そうですね」  まだ眠そうな晴は、両手をあげ唸りながら伸びをする。  俺もゆっくりと身体を起こした。 「身体、大丈夫? ちょっと、無理させちゃいましたね」 「・・・平気だ」  何度も何度も穿かれ、吐き出され、吐き出さされた。  強引さも、終わってしまえばこんな風に甘く優しい。
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