ーー生まれたモノは

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 こんな日が来るとは思わなかった。  でも、同時に苦しくなる。  結局報われない恋を始めてしまっただけなのではないかと。  晴は俺が好きだと言ってくれた。  でも、それは俺が手酷く襲ったあの日以前のことだ。  それ以来、晴は俺に好きだと言わない。  あんな酷いことをした、晴を利用する俺にもう愛想がつきたのだろう。  でも、仕方ないと思う。  それが自分がしでかしたことの結果だ。 「いつまでボーッとしてんだ」 「んー、なんか浸ってました」 「浸る?」 「あ、いや、ちょっと」  何に浸るというのか。
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