さようなら、愛しい人

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ある日、私は屋上でいつも来る彼を待った。 病室から出ることが殆んどない私には 丁度いい息抜きの場所だった。 だが最近、此処に私と同じく ドナーを待つ男の子が来るようになった。 そしてその男子と話しているうちに 私は恋をしてしまったようだ。 彼を見ると胸がドキドキして苦しくなって 発作でも起きたんじゃないかというぐらいなのだ そして屋上の扉がギギギと音を鳴らし、開かれた それと同時に顔が熱を持ったのを感じた そして前も感じた胸のドキドキと苦しみを感じる 今私は、幸せを感じている それは、彼に会えた幸せ 「今日もいたんだ」 少し低めの声が私の胸をさらにドキドキさせる そして彼は私の隣に来た 嬉しくてたまらなかった もうこの感情が抑えきれない。 「な、なによ。なにか悪い?」 こんなとき素直になれない私が憎い。 もう少し素直になりたい 「悪い」 そんな言葉が帰ってきた 私は驚愕した 嫌われるようなことをしてしまったのかもしれない 「な、なんでよ」 私は聞いてみることにした でもきっぱりと言われると少し悲しい… 「あ、いや…  いままでにないぐらいドキドキしちゃうんだ…  なんというか…苦しい?感じなんだ  ほんとどうしちゃったんだろうな」     
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