僕だけに見える世界
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君は少し目を見開くと、またレンズを覗き込む。 赤い鼻先と、ほんのり色づいた頬を―― そっと、隠すかのように。 その姿を指でかたどり切り取った。 『君』という存在が消えてしまう前に、この瞬間を深く刻んでおきたくて。 これが、僕だけに見える世界。
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