【第4話:魔力結晶】

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 魔力結晶の買取価格は国によって定められているため、ほとんどの冒険者は冒険者ギルドに売却しているが、稀に専属の冒険者を雇っている商人などに直接買いとってもらっている者もいる。  勿論オレは専属契約などしていないので、冒険者ギルドに買い取ってもらうつもりだ。  ちなみにその買い取られた魔力結晶は、魔物除けの結界の維持や各種便利な魔道具の魔力源として重宝されており、オレが昨日使用した結界石も手持ちの魔力結晶の力で発動させていた。  「さぁ、さっさと戻ってサクナおばさんに報告するか」  ~  オレは魔力結晶を回収した後、念のためにイレギュラーな魔物が他にも発生していないか辺りを一通り調査してから村への帰途についた。  結局、森狼(フォレストウルフ)を1匹討伐しただけで異常はみられなかったが、オレは何かの胸騒ぎを覚えて足早に村に向かう。  そして村の近くまで戻ってきたその時、何だか村が騒がしい事に気付いたのだった。
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