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ちなみにオレは可もなく不可もなくのCランクだ。
一般的にDランクは新人、Cランクは一人前、Bランクは一流、Aランクは超一流といった所だろうか。
Sランク? Sランクはとりあえず規格外ならここに放り込まれる感じだな。
そしてこの冒険者ランクを表すのがこのギルドタグだ。
「はいよ。Dランク依頼だから1ポイントつけて……あと報酬の銀貨だよ」
サクナおばさんはそう言うとタグもろくに確認せずに報酬の銀貨2枚を指ではじいて飛ばしてきた。
無駄に良いコントロールだなと思いつつ銀貨2枚を空中でキャッチして懐にしまう。
都市に行くと宿代だけでも一泊銀貨2~3枚は必要なので都市では生活できないような稼ぎなのだが、空き家を無償で貸してもらっているので、この村で生きていくには十分な報酬だった。
「ありがと! あと、デン爺さんから依頼出てない?」
オレは礼を言うとさっきギルドに来る途中でお願いされた依頼について聞いてみる。
「あぁ~、その依頼ならさっきセナ君が受けていったわよ」
「おぉ! って事はセナの奴、認定試験合格したのか!」
セナとは今年13歳になる仲の良い少年だ。
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