もでしょうクエスト

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 ―――――暗闇で怪音がする――――・・・・・・ 〔ギインッ!〕 〔ギイインッ!〕 〔ブシュンッ!〕 「ぐあああああっ!」 〔ギインッ、ドシュッ〕 「ぎゃひいいいっ!」 〔ドシュン、ドザンッ〕 禍々しい声が響き渡る。 「ぐええええええええっ!」 剣と剣がぶつかり合う音と、肉を引き裂かれ、人ではない断末魔の叫び声が続いた。 〔ギイインっ〕〔ドシュッ!〕 「ぎゃあひいいいいいいんっ!!」 誰かが何かと戦っているのだろうか? 「クソッ!切れ味がっ」 その中に男の声が混ざっているが、今の状況を物語っているようだ。 「まかべっ!」 女?・・・いや・・・女の子の叫び声がする。 「ドガッ!」 「がはっ!」 男が何かのダメージを受けたようだ。 「まかべぇ――っ!」 女の子の声が切迫している。 「駄目だ来るなっ、海夕っ!」 「ゴオオオッ」 何かが風を切る音? 「ヒュンッッ」 「ドシュンッ!」 「ぬがあああああああああっ!!」 男の声ではなく、獣のような雄叫びが咆哮した。 「あがああああ・・・・・・・・・・・・」 その声が小さくなっていく。 [グラッ] 〔ドドオオオン!〕 何か重たいものが倒れたような音がした。 「ぐえっ!」 「おっ重いっ!」 どうやら男はそれの下敷きになったようだ。 「オゴオオオオオオオオオン」 辺りから彼等を圧迫するような奇声たちが近づいてくる。 [ザッ] [ザッ] 「殺ぜっ!」 「犯ぜっ!」 [ザッザッ] 「ごろぜぇぇっ!」 「犯ぜぇええ!」 [ザッザッザッ] 「ごろぜえぇぇぇい!!」 「死ぬまで犯ぜえぇ!!」 無数の、闇の底からのような唸り声が彼等をを襲う 「切り札を使って、押しつぶされてどうすんのよ!」 女の子の声が男を蔑んだ――その刹那! 「まかべー目を閉じてっ!」 女の子は高らかに吠え唱えた! 「ホーリ―――ッ」 「エクスプロジョン―――ッ!」 「ぎひっ!」 「ひいいいいいいあああアアアアァァァ」 [アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・・・・・] 眩い光に包まれて闇が消えていく・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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