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ガンガン
「――――って」
ガンガン
「――きてっ」
(―――何か――・・・)
ガンガンガン
「起きてっ!」
(何か―頭が・・・・・・)
がつんっ!!
「起きろ馬鹿ヤロ――ッ!」
「ドガッ!!」
「いっ・・・・・いてぇ――っ!」
うっすら目を開けた男は、自分の右頬に小さな足、かかとがめり込んでいることに気づいた。
その足の付け根に目線を移すと、白くて可愛いパンツが良く見えた。
「これは・・・何かのご褒美?アメとムチ?」
男は見慣れたベッドに寝ていた。
頭の右上に出窓があり、足元、少し奥には机がある。
左は壁、右にはテーブルと奥にオーディオがあり、左にクローゼット、更に左にドアだ。
やはりいつもの見慣れた部屋で、自分のベッドだ。
だが、いつもとは違ってることがあった。
ベッドに寝ている男の腰辺りに乗ってる少女だ。(微妙な位置だ・・・やばいかも・・・)
その美少女は泣いていた。
泣いていても可愛い美少女なんだということは分かった。
長袖の白のシャツに、青い袖なしワンピースを着ていて、白いニーソが良く似合う。
男はどうして蹴られているのか?どうして蹴った美少女が泣いているのか?
訳が分からなかった。
でもこの美少女のことは良く知っている、勿論名前も。
「海夕さん・・・痛いんだけど・・・」
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