そして空を見上げた

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「小学校のときからお前が好きなんだ」 部屋のベランダで紫煙が渦を巻いては、くゆりくゆりと揺れながら薄くなって風と共に消えてゆく。 上の景色は飛行機雲が煙よりもさらに、ちょろちょろと空に白を色付けていた。 「あは、精子みたーい」
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