巻き込まれた、らしい

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巻き込まれた、らしい

ああ。美味しそうなクッキーだな。良い香りだ。こんなに沢山あるんだから、一つくらい食べても大丈夫だろう。 一口。二口。ほのかな甘みが全身を暖かく包み込んでくれる。幸せだなぁ。今なら空も飛べそう....んんん? 「あれ、僕、浮いて....ってうわああああぁ!?」 「あ、カティ。やっと目が覚めたんだね!」 「え、ヤナ!?なんで僕はヤナに抱えられて空を飛んでるんだ!?しかも、くっ、どうしてロープでぐるぐる巻きに縛られてるんだ!?動けないじゃないか、おい、説明しろ!」 「いいよ!もうすぐ目的地に着くから、到着してからね!」 「わ、わわわわー!落ちるうううぅーー!」 「あははっ!大丈夫大丈夫!わたしが抱えてるんだから落ちないよ!でもしっかり掴まっててね!それー!」 「勘弁してくれええぇー!」 ―― ―――― ―――――― 「はいっ、無事とーちゃーく!」 「僕は無事じゃない....うっぷ」 かなりのスピードでヤナのやつが降下したため、吐きそうになるのを堪えながら息も絶え絶えに抗議する。     
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