夢みたいな現実か、現実みたいな夢か

4/19
前へ
/19ページ
次へ
 殺される。たぶん自分の首に巻きついたままだ。  自分が走っているから、つるもくっついてきている。  背筋が凍りつく。恐ろしい悪寒を拭えなくなった。  ついに地面に倒れ込んだ。のたうち回る。  そして視界が深緑に覆われるのだった。  つるが動いている。動物のように――大蛇のようにうぬうぬしていて気味が悪い。  瞬く間に体が蝕まれる。 「ああああ――!」
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加