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私が馬鹿だった。
本当に、なんでこんなこと。
どうして、こんなことしちゃったんだろう。
なんで、こんな女、連れてきちゃったんだろう。
指輪だけでよかったのに。
この指輪が欲しかっただけなのに。
――どうして、手だけ、持って来なかったのだろう。
そうすれば、動くことなんて話すことなんてなかったのに。
そうすれば、こんな借金取りに捕まってしまうことはなかったのに。
そうか、しくじった。
私は、やっと目が覚めた。
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