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一緒にいると、とても楽しくてそして胸がドキドキとした。暖かくて、心地いい。ミズキの隣がとても大好きだ。
ミズキもまた私のことを想っていた。私たちはお互いの気持ちに気づき、そして付き合うことになった。毎日がさらに楽しくなり、私はミズキを幸せにしたかった。
世間では、同性同士の恋愛は禁断のものとされている。だから、親にも友人にも誰にも話さなかった。
私たちが結ばれていれば、それでよかった。たとえ、それが世間では認められない関係だとしても。
今日、このお気に入りの場所に来たのは、ミズキに誘われたからだ。
ミズキは私の顔を見た。夕日に照らされたミズキの顔はとても悲しそうで思い悩んでいた。
「話があって誘ったんだ」
嫌な予感がして、私の胸はドキドキとなり始める。
「な、なに?」
「私、高校卒業したら、関西の専門学校に行くことに決めたの」
ミズキには夢があった。それは大好きな絵で仕事をしたいこと。
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