ザコすぎる焼きもち彼女

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後ろ向きに座っていたゆきはこっち向きに座り直した。うん…だめだ…笑。 「ぶっ笑。」 「わ、笑わないでください!!?」 向き直したゆきはニヤつくのを我慢しながらこっちを睨んでいた。それはもう…とっても可愛い笑。 「あっははは!」 「だから、笑わないでくださいってー!!」 後ろに倒れて笑うと、上にゆきが乗ってきた。笑うな!と怒ってるゆきはもう完全に笑っている。笑いながら、笑うなー!と言ってる。無理!。 「はぁー…もうきっつ…笑。」 「笑いすぎです…。」 ひとしきり笑い、ソファをおりて二人で正座するとゆきはむっと音が出てきそうなくらい眉に力を入れてこちらを見てきた。 「私はですね、怒っているんです!なぜかわかりますか?!」 「うん。『浮気』したって思ってるんでしょ?」 俺が真顔でそういうと、わかっていたのですか!とゆきはハッとした顔をした。そもそもゆきが怒ることは焼きもちというか他の女性といた時だけなのだ。でも…思い当たる節がない。そもそも中学校勤務ということで、ほとんどは生徒が近くにいたし、いたとしても女性と二人きりなんてことはなかった。休日?。いや、特になかった気がするけど。     
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