ザコすぎる焼きもち彼女

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「12月16日午後3時23分!私はにくじゃがの材料を買うため少し遠くの激安スーパーに行ってます!。そこで、大変驚くことがあったんです!」 「と言うと?」 なぜか熱烈に話すゆきはちょっと上を向いて選挙の人のようにマイク(テレビのリモコン)を握りしめている。 楽しそうだな。 「あなたが!ついに浮気をしていたんです!!。私はこのお目目ではっきり見ましたよ!。綺麗な女の人と女性服のお店に入っていくのを!!」 あー…合点がいった。あのときか。あれはたまたま上司に出会い少し聞きたいことがあってたずねてただけなんだが、まあ、そんなことはどうでもいい。今はそのあとを見られていないかだ。 「あー…あれな。あれ上司だから。あれだったら、電話して話してみる?」 そう言うとゆきはちょっと涙ぐんで、これまで以上に睨んできた。 「そんなんわかってます!!はるさんはそんなことする人じゃないって!。でも、妬くのはしょうがないじゃないですか…。信じてるから電話はいりません…。けど…」 しゅんとするゆきは子猫が親猫に怒られ、静かに丸まってるようだ。 この様子だと『準備』には気づいてないっぽいな。よかった。 ゆきの頭を優しく撫でるとゆきは俺の顔を涙ぐんだ目で見てきた。それに無言で微笑むとゆきはまたむっとして、しかし、怒りではなく、ずるいっ!というようなそんな感じで見てきた。     
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