ザコすぎる焼きもち彼女

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「ゆき、ハッピークリスマス!」 「え…?」 「ゆきさ。気づいてないようだから答え合わせするけど。あの日は何日?」 「12月16日です。」 「そうだな。その日はクリスマス近くの日曜日だ。そして俺が入ったのは女性服店。」 そこまで言うとゆきは、あっ!と何かに気づいたように、でも俺が話してるため気遣い話しそうになったところを慌てて両手で口をふさいだ。 「ふぶげてくらはい(訳:つづけてください)」 「う、うん笑。だから…『特別な日』だからさ。…はい。」 俺は今までゆきに見つかる可能性があったためバッグに隠していた『雪国の白パーカー』を出しゆきに手渡した。 ………。 うるさいなっ!そうだよ買ったよ!文句あるかっ!笑。 「え、これ私が欲しいって言ってたやつじゃないですか。」 照れながらそして驚きがなら言うゆきの声はかすかにトーンが上がっていて嬉しいという気持ちがこっちまで伝わってきた。 「いや、そりゃ、大好きな彼女がほしいって言ったら買うしかないでしょ(あと、着ているのを見たかったんだけど…笑)」 「あ、ありがとうございますっ!?」     
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