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朝、目が覚めると、そこには、股間がもっこりしている自分がいた。
「えっ?」
股間が、もっこり……
……って、
私、女の子なんですけどーーーッッッ!!!
どないなっとんねーーーんッッッ!!!
もう、夢か現実か分からないッ!
わ、わ……、私は、こ、こ……、股間を、確認するべく、恐る恐る、両手をそろりそろりと、おパンティ~の中へとスベりこませた。
す、すると、こ、こ……、股間には、
お、お……、おまん……、
お、お……、おまん……、
お、お……、おまん……、
おまん、
……じゅ、うっ?
おまんじゅうっっっ???
「えっ?!」
棚から牡丹餅?!
瓢箪から駒?!
「股間からお饅頭ッ?!」
……ど、ど、どゆこと?
「あちゃ~~~……」
寝ぼけ眼に、まだまだボケ~~~ッとした思考回路の中、昨晩の記憶を少しずつ辿ってみた。
忙し過ぎたこの一週間が終わり、ムショ~~~に甘いものが食べたくなって、あんこたっぷりのお饅頭をたくさん買って来た。
テレビを観ながら、晩ごはんの代わりに、お饅頭をパクパク、パクパク食べまくり、ビールやお酒を、グビグビグビ~~~ッ!
で、テレビ番組……、え~っと……、何観てたんだっけ?
あ、テレビ点けたら、ちょうどドラえもんがやってて、「うわ~、子供の頃以来だな~、懐かしいな~」なんて、観てたんだっけ?
で、そのまま寝ちゃって~……、って感じかな。
で、そう言えば~……、何か夢の中で、自分がドラえもんになっちゃってた気がするな~。
うん、なってたなってた!
あ、それで、のび太くんが、「今週、めちゃくちゃ忙しくって、めちゃくちゃ疲れちゃったよ~、ドラ~えも~ん!」なんて、私に言ってたんだ~……。
「のび太くん、疲れたときは、甘いものでも食べなよ~!」
「何か出してよ、ドラ~えも~ん!」
♪ティリリティッティリ~♪
「おまんじゅう~!」
……って、四次元ポケットから出してたな~……。
「あーーーッ!」
寝ぼけて、おパンティ~の中に、お、お、おまん~……、お饅頭、仕込んじゃったんだ、私ッ!
私、サイテ~~~ッ!
お饅頭屋さん、ごめんなさい!
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