1人が本棚に入れています
本棚に追加
そう言って映し出した男の顔は、まさしく俺だった。
俺を消滅させる?
それなら、ここにいる俺は一体何なんだ?
周りを見回しても、鏡らしきものはない。
ならばと、自分の顔と頭に手を当てた。
すると、手に伝わる感覚はうぶ毛のない顔、髪の毛もなく、何より頭が異常に大きい。
俺は、妹だという小さな宇宙人に尋ねた。
「俺、どんな顔してる?」
妹の宇宙人は驚いた様子で、冗談だと思ったのかクスクスと笑った。
「人間じゃない?」
戸惑う俺に、父親の宇宙人は呆れた様子で説明をした。
最初のコメントを投稿しよう!