1人が本棚に入れています
本棚に追加
息子の宇宙人は地球に興味があり、装置を使って魂を地球にいる人間に乗り移させ、その人間に成り代わることを日々行っていた。
肉体が滅ぶと飛ばした魂は蒸発してしまう為、両親は息子に危険だと何度も忠告していたが聞き入れなかった。
息子は、次第に地球で生活する時間が増えた。
いざとなればスイッチ一つで特定の魂を吸い上げられる為、社会勉強だとしばらく放っておいた。
すでに地球にはいくつも監視物質を飛ばしているため、監視はお手のもの。
そんな中、あの自動車事故は起こった。
息子が憑依している人間の車と、俺が運転する車が衝突した。
その瞬間、息子の魂を宇宙船にいる肉体に戻した。
つもりだった。
だが、吸い上げた魂は息子ではなく俺だった。
本当の息子は、今頃病院だろう。
それに俺の体はどうなったんだ。
父親の宇宙人は、すでに俺が運ばれた病院を特定していた。
モニターに映し出された俺の体は、人工呼吸器がつけられていた。
この宇宙人たちは、俺のことを消滅させるといった。
何としても、ばれないうちに魂を戻し、逃げるしかない。
最初のコメントを投稿しよう!