第二の人生

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息子の宇宙人は地球に興味があり、装置を使って魂を地球にいる人間に乗り移させ、その人間に成り代わることを日々行っていた。 肉体が滅ぶと飛ばした魂は蒸発してしまう為、両親は息子に危険だと何度も忠告していたが聞き入れなかった。 息子は、次第に地球で生活する時間が増えた。 いざとなればスイッチ一つで特定の魂を吸い上げられる為、社会勉強だとしばらく放っておいた。 すでに地球にはいくつも監視物質を飛ばしているため、監視はお手のもの。 そんな中、あの自動車事故は起こった。 息子が憑依している人間の車と、俺が運転する車が衝突した。 その瞬間、息子の魂を宇宙船にいる肉体に戻した。 つもりだった。 だが、吸い上げた魂は息子ではなく俺だった。 本当の息子は、今頃病院だろう。 それに俺の体はどうなったんだ。 父親の宇宙人は、すでに俺が運ばれた病院を特定していた。 モニターに映し出された俺の体は、人工呼吸器がつけられていた。 この宇宙人たちは、俺のことを消滅させるといった。 何としても、ばれないうちに魂を戻し、逃げるしかない。
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