第二章 狩猟採集

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 地上人は高度経済成長期を経て、食料・物を爆発的に生産できるようになった。すると屋根族は、工場や販売店から贅沢品を採集しだし、彼らの人口増大も起こった。  屋根族がいくら増えても、地上の人口に比べたら変化のうちに入らない。だが彼らは集団で生活するため、一つの街に多くの負担がかかる。  狩猟採集民が移住生活者でも、物資が確保できるなら居住まいを移す理由がない。定住になると、どこの市町村でも関係が悪化していった。  屋根族はやはり泥棒だと言われ、招かれざる客になった。  しかしながら改善の機会が待っていた。
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