2人が本棚に入れています
本棚に追加
新幹線を降りて改札を抜け、外に出ると、そこには懐かしい光景が広がっていた。俺は、年末の休暇を利用して地元に帰ってきていた。向こうにいても暇だし、彼女いない歴=年齢で自称中の上位の顔で、これといって特徴がある訳でもない。
俺は駅を出てすぐバスに乗った。実家の最寄りのバス停までたった3つだけだ。すぐ到着できる。でも、この時バスに乗ったことを後悔している。
『次は~、〇〇~、〇〇~。』
俺は、最寄りのバス停につく時には、酷く疲れていた。家までとぼとぼ歩いていると、後ろの方から悲鳴やらなんやが聞こえた。疲れていて、関わりたくないと思いその場をやり過ごそうと思った時、
「おいあんた!早く逃げろ!!」
と、後ろから聞こえた。うるさいなあと、言いながら後ろを振り返ると、俺との間約10mぐらいに、猛スピードで走ってくる軽トラが来ていた。俺は、すぐに避けようとした。しかし、恐怖で足が動かない。
俺は、その時悟った。ああ、死ぬんだ。その時、頭にすうっと、子供の頃の思い出が流れてきた。他愛ない会話だ。某ジャンプ漫画で、走馬灯は、死ぬ直前に生きる手がかりを探すためとかなんとか言っていたが、今この状況をどうこうするっていう会話じゃない。そして、、、
俺は死んだ。
最初のコメントを投稿しよう!