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「・・・無理矢理と言うなら、俺もか」
「え?」
「写真撮影の時、俺もお前にしたから」
「智哉は嫌じゃなかった! あ、いや、その、ほら、智哉とは顔見知りだったし、気が合うなぁって最近は思ってたくらいだし、さ」
咄嗟に言った言葉にハッとして、慌てて誤魔化すようにそう言った。
なに言ってんだ。
俺の言葉に、智哉は一瞬目を丸くさせる。
でも、あのときは本当にいやとかはなかった。
あのときはまだ好きとか考えていなかった頃だけど。
それでも、驚いたしふざけんなって思ったけど、今回みたいな嫌悪感というか嫌な感じは全くなかった。
不思議だ。あの時は好きとか思ってなかったはずなのに。
でも、智哉のことは言いやつかもって思っていた時だし、話しやすいって認めてた。
最初の印象からは随分よくなっていたんだ。
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