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ーキミガスキ
社長が、女の時の夕紀に謝りたいと言っている。
智哉からその連絡が入った。
それは、あのあと智哉が本当に社長に俺のことを話した結果、あの時のことは社長自身申し訳ないと思っていて面と向かって謝りたいと言ってきたのだそうだ。
『会わせるつもりはないと、突っぱねることもできる。でも、一応夕紀の意思を聞いてからにしようと思って』
「うん。ありがとう」
『お前も、会いたくはないだろうし、無理する必要はない。もちろん行くと言うのなら、俺は必ず同行する』
なんか、優しいな智哉って。
最初の印象とほんと全く違う。
だからこそ、好きになってしまったんだろうけど。
智哉が好きだと言うこの感情は、相変わらず心の中にある。
伝えることなんてできるはずもなくて、消化できないままただその気持ちが大きくなるばかりだ。
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