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「本当に、もうしわけなかった!」
女の夕紀に変身して、智哉と一緒に再びおじいさんの家、というかお屋敷にいった。
おじいさんではなく、社長に会うために。
広間で向かい合った瞬間に、頭を地面に擦り付ける勢いで土下座をした社長。
圧倒されるし、どうしたらいいかわからないしで戸惑った。
だって、目の前で土下座してんの、自分の職場の社長だぞ?
そりゃあ、相手はそれを知らないけどさ、どんな感情で見ればいいの。
確かに、それをされるくらいのことはされたのかもしれない。
例え俺が男で、現実的には向こうの方が罰ゲームかも知れなかったとしてもだ。
「あ、あの。頭をあげてください」
「いや、本当に、貴方には本当に申し訳ないことをしたと思っています。何であんなことをしてしまったのか・・・。蔑まれて訴えられても仕方がないと思っています」
「訴えるなんて・・・。そんなことしません。本当に、頭をあげてください」
いたたまれなさすぎる。
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