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「でも、きっと、それがわかった俊之さんなら、次は間違えずに思いやりのある対応ができると思います。そういう相手に巡り会えることを願ってます」
「ありがとう･･･。本当に、ありがとう･･･」
社長はとても辛そうだった。
でも、当然だと受け入れているようだった。
智哉は俺が話している間、様子を見守るに徹して口を挟むことはなかった。
でも、なにか問題が起きたときには間に入ってくれるつもりだったんだろう。
すべて終わったあとは少しほっとしたような顔をしていた。
「よかったと思う」
「そうかな。あれで、よかったんだろうか」
「期待を持たせるより、ずっといい。問題にされないだけいいとわかってるはずだ」
「うん」
俺を好きになったばっかりに。
社長も被害者だと思う。
社長のためにも、俺が男だったって言うのは黙っておいた方がいいだろう。
トラウマものかもしれない。
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