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「ほら。着替えは普段着だろう? 俺のジャージを貸してやるから。化粧を落とす道具はマキからもらってるんだろう?」
「うん・・・」
今日は、女装する手伝いはできるけど、オフする手伝いは仕事が立て込んでいて難しいと言われたため、着替えた服とメイク落としはマキさんにもらって持ってきていた。
コンパクトにまとめた荷物は、智哉の荷物として不自然にならないように運んでいた。
「ここが洗面所だ。使い方は前も使ったからわかるだろ? タオルとか適当に使ってくれたらいいから」
「う、うん。ありがとう」
「それから、さっさと済ませてこいよ。遅かったら倒れてないか見に来るからな」
「大丈夫だって!」
今のところ、たぶん微熱くらいだと思う。
倒れるほどではないはず。
体がだるくてボーッとすんのは、疲れたからだけじゃなかったんだな。
熱だすなんて、俺ひ弱な訳じゃないと思うんだけど。
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