ー好きなタイプ

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 マキさんには、智哉が俺たちのことを話していた。  俺は恥ずかしかったけど、マキさんにだけは言いたいと智哉がさっさと報告してしまったのだ。 「ほら、これまでの女の子の傾向とかあるじゃん。今日は、智哉のタイプみたいにしてよ」 「え? これまでのって・・・」  何でそんなことを言い出すんだって顔。  俺だって、智哉の元カノのことなんて知りたくはない。でも、そうじゃなくて智哉の好きなタイプが知りたいんだ。  智哉が俺を選んだのは、やっぱり俺が男のなかでも中性的な女みたいな顔をしているからだ。  きっと、俺が所謂イケメンみたいな男だったら、きっと好きになんてなってなかった。  女装すれば周りに男だと疑われることもないような、女みたいな容姿で男っぽくないから。  だから、男でもまぁ許せる範囲に引っ掛かれたのかもしれない。  それで話しやすいっていってくれたし、そういうので好きになってくれたのかも。
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