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嬉しい。
年越しを一緒にできるなんて。こういう思考になるのは、やっぱり好きなんだなって実感する。
不思議だ。女の子相手にここまでならなかった。
まぁ、もちろん付き合ったりとかしたことないのもあるけど。
ここまで夢中になったりしなかった。
「なぁ。うち来るか?」
「え?」
「その・・・、男同士のやり方、調べた。うまく出きるかわからないけど、優しくする。・・・だから、触れたい」
時が止まったような気がした。
触れたい。俺に。智哉がそう思ってくれたことに感動する。
マキさん、本当にすごいよ。
智哉のタイプに変身させてくれたからだ。ちゃんと智哉の心を擽ってくれたんだ。
「・・・うん」
照れながらも、はっきりとうなずく。
智哉の手が俺の手に触れる。
手を引かれ、足早につれていかれる。
途中でタクシーを拾って、ゆっくりと帰ろうと話していたはずなのに、今は早くつかないかなと急いている。
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