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「ーーーん、っぁ・・・んぅ」
智哉のマンションにつくと、どちらからともなく唇を重ねる。
漏れる声が恥ずかしい。
唇、気持ち悪くないかな。リップ、ベトベトしてないかな。
でも逆に、女の子としてるって錯覚できて、いいのかな。
「ひゃっ」
焦れたように智哉が俺の体を横抱きにし寝室まで運ぶ。
軽々と持ち上げられ、恥ずかしいやら軽々と持ち上げてしまう力強い智哉がかっこいいやらで胸の鼓動は収まりそうになかった。
「・・・智哉、好き」
「優しくしたいって、言っただろ」
切羽詰まったような表情を見せる。智哉って、そんな顔するんだ。
ほーっとなって見上げると、智哉がいっそう厳しい表情を浮かべ俺をギュッと抱きしめた。
首筋に顔を埋め、チュッとキスをする。それだけでそこから全身がゾクゾクと震え、智哉の服の裾をギュッと握った。
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