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「ご苦労だったな」
「・・・ほんと、ヘロヘロだよ」
無事、おじいさんと別れ女装も解いた俺。
時間はすっかり夕方。
どっと疲れた。
ヒールをはいていた足は痛いし、ずっと身体に力が入ってたのか肩は凝るし散々だ。
「おじいさん、すごく喜んでたな」
「そうだな」
「本当に、あれでよかったのか? 罪悪感とかないわけ?」
「仕方ないだろ。こうでもしないと、適当な女と結婚させられるはめになる」
「え!? 話せばわかってくれるんじゃ・・・」
「わかってくれるなら、最初からこんなことしていない」
それもそうか。
こんな手の込んだことをする方が疲れる。
おじいさんのことは孫である本人が一番よくわかってるだろう。
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