ードキドキ? するわけないよね、ほんとだよ

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 そんなこんなで、ばれないために智哉があれこれと手を回してくれ今回もマキさん協力のもと執り行われることになった。  胸はさすがに隠せないためウエディングドレスは首もとをレースで覆われ隠されているタイプのものを選んでくれた。  女性用に作られてあるはずのドレス。  それが入ってしまう自分の華奢な体型になんとも虚しくなった。  確かに、女の人だっていろんな体型の人がいるんだ。  男の俺が入るものもあるんだろうけど。  キュッと腰元を締め上げられるとクビレまでできて本当にきれいな花嫁姿の俺が出来上がった。 「いやぁん、とても素敵よ、夕紀ちゃん!」 「は、はは・・・。もういくとこまでいったって感じっすね。もう俺、これ以上怖いものないっすよ」  鏡の中の自分はまるで別人だ。  元々中性的で女っぽい俺が、正真正銘女になってる。
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