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しかも、今回は脇の毛まで剃られた。
元々薄目だけど、だけど!
ものすごく屈辱的だった。
男としての尊厳がことごとく崩されている気がする。
「本当だな、美しい。本当に女性そのものだ」
「まて。嬉しくない」
「そうか? 誉めたんだが」
「どこに女みたいに美しいって言われて喜ぶ男がいるんだ」
誰のせいでこんな目に・・・。
あ、自分のせいか。
だから、責めるに責められないんだよな。
「おじいさんを呼んでくる」
「う、うん」
本当に大丈夫なんだろうか。
どんどん深みに嵌まっている気がする。
今さら、もうあとには引けないんじゃないか。
嘘だなんて言い出せないだろう。
本当に、最後まで騙し続けるつもりなんだろうか。
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