ードキドキ? するわけないよね、ほんとだよ

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 記念に残すなら、おじいさんにも写ってもらうべきだと思う。  残すのが男である俺との写真っていうのが忍びないけど。  今さらもう、そこをとやかく言っても仕方ないのだ。  だったら、少し俺が我慢して智哉のおじいさん孝行に付き合ってやるしかない。 「夕紀もこういってるんだ。どうですか、おじいさん」 「そんな・・・。それは、ワシはとても嬉しいが。本当にいいのかね?」 「もちろんです」  嬉しそうなおじいさんを見て、誘ってよかったと心底思った。  やっぱり、おじいさんのこと好きだ。  厳つい感じで見た目は怖いけど、本当は孫思いの優しいおじいさん。  少し突っ走ったところはあるけど憎めない人だ。  突っ走ったところは、こんな突拍子のないことを思い付いた智哉にも通ずるところがある。  やっぱり血は争えないと思った。 「いいですねぇー。とても素敵な3ショットですよ」  カメラマンは上機嫌にそういい、部屋に響くシャッター音。  本当に、なんてことをしているんだろうと思う。  
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