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「・・・智哉。この際、振りで乗りきろう。もうさっさと終わらせたい。締め付けられたウエストが限界」
「・・・わかった」
無理矢理締め付けられてる訳じゃないが、普段締め付けとは無縁なためなかなかしんどくなってきた。
さっさと終わらせてしまいたいのが本音だ。
「長々とは俺たちも恥ずかしいので、すぐ済ませてください」
「うむ。確かにな。カメラマンよ、チャンスを逃すんじゃないぞ」
「わかってます。プロとして、逃しませんよ!」
もうやけくそだ。
さっさと終わるならもうこの際どうでもいい。
振りで済ませるんだ。
写真の中でキスしている姿が残ったとしても、黒歴史としてしまっておこう。
どうせ姿的には女にしか見えないらしいし。
俺じゃないと言い張れるレベルだろう。
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