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「あーもう。さっさと帰ろう。スゲー疲れた」
「・・・夕紀」
「ん?」
「本当に、ありがとう」
そんな風に、心底感謝してるって感じを出されるとどうしたらいいかわからないんだよ。
最初みたいな傲慢な感じで言うこと聞いてろってほうがさ、なんか反発心も出てやり易いというか。
最近の智哉はすごく話しやすくて距離感に戸惑う。
少し、力になってやってもいいかなくらいには思ってしまうのだから困ったものだ。
今回の件だって、おじいさんに頼み込まれたからだけじゃない。
智哉が困っていて、それでもおじいさんのためにどうにかしたいって考えているようだったから。
つい。ついだ。
そしたらこの仕打ちなんてあんまりだろ。
「別に。言っただろ。おじいさんのことは嫌いじゃないって」
「ああ。・・・何食べたいか考えておいて。また連絡する」
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