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そして、あれよあれよと冒頭の状況に。
「あら~、素敵じゃない!」
「どこが!」
女口調のでも声は思いきり男のこの人は、見た目も普通に男だ。でも、口調は女のそれ。
女口調と言っても、思いきりぶっとんだ感じだけど。
俺をこんな姿にしたのも、この人だ。
「マキ、時間かけすぎだ」
長い時間またされたことに機嫌を損ねたようすの男。
でも、俺の姿を見て納得したように数度頷く。
「いいできだな」
「でしょう? 素材がいいと腕がなるわぁ~。何度でも言ってちょうだい。楽しかったわ」
「これきりにしてもらいたいね」
「それはこっちの台詞だ!」
こんなこと、そう何度もあっちゃたまったもんじゃない。
こんな屈辱的な姿!
高校の文化祭とかでも、断固拒否してきたと言うのに。
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