ー恋する乙女?

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 あれ、なんか調子狂う。  そんな風に優しく見つめられて言われると、嫌でもドキドキしてしまう。  て言うか、半裸だし。 「お、俺! 今日仕事だから帰るな! 行く前にアパート寄りたいし。じゃ、じゃあ!」 「ああ。服はそこに畳んでる。送ってやろうか?」 「いい! 智哉は休みなんだろ? ゆっくり休んで。駅どっち?」 「マンションを左に出て二個目の信号を右にいったところ」 「わかった! ありがとう」  逃げるようにバタバタと飛び出した。  あのままいたら、流されそうになった。  いや、流されるって何に。  智哉は普通だった。  自分だけがおかしい。  ドキドキして落ち着かなくて、智哉の顔がまともに見れなくて。
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