ー恋する乙女?

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「いらっしゃいませ」  少しして俺も仕事に戻って、時間は三時過ぎ。  デザートにも力を入れているうちは、この時間もそこそこに人は来る。  観光客だけではなく、普通にこの辺にすんでいる人も。 「よお」 「・・・どうも」  もっと、他にましなこと言えないのか、俺。  スーツ姿の智哉が目の前にいて、フリーズしたんだ。  今日は別に約束はしていない。  なんで、ここに?  いや、別に普通に来てもおかしくないんだけど。 「お前がここで働いてるって思い出して。おじいさんに会ってきた帰りによってみた」 「へぇ。おじいさん、元気だった?」 「ああ。暇なんだろう、引退したのにホテルの経営に口を出してうるさいらしい」 「はは」
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