[願い]

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「ばくだんもってたら、そらもかなしくて、ないちゃう」 「ああ。そうさ。空だっていつも綺麗な空でいたいと思ってる…なんで人間てやつは、そんな空を汚すのかねぇ」 祖父の顔は悲しみでいっぱいだった。 あの時の私と祖父の頭上には澄んだ青空が広がっていたはず。 でもこの世界のどこかでは戦争が起きて、綺麗な空は濁っていて爆弾を落としているのかもしれない。 空が人の心の鏡だとしたら せめて私の知る空は青く光る空でいてほしい。 爆弾も悲しみも背負わない平和のまま。
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