第2章

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「こんにちは」 雑誌を見ながら 入口近くのイスで待っていると 声をかけて来たのが あの美容師さんだった。 「あ、こんにちはっ」 見上げると、かすかに微笑んで 「今日はどうします?」 と、席に案内しながら 私に尋ねてきた。 美容師さんの後ろを着いていく 「...えと、長さはあまり変えずに...」 美容室のイスっていつも スムーズに座れない 「伸ばす感じですかね?」 コクンと私が頷くと、 美容師さんは サラ...と、軽く後ろ髪に触れた 「髪、伸びましたね?」 「...伸びましたっ、 私、人より伸びるの早くて」 伸びたの、わかるんだ ...って、当たり前か、そのくらい(笑) 心の中で自分につっこんだ後、 「...あとヘッドスパ、先にしますね」 「お願いします」
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