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目が覚めると、そこには鬼の顔があった。
いつも優しい旦那が隣にいるはずのベッドの上。
旦那が鬼に襲われたのではないかと、目の前でスヤスヤと眠る鬼に怒りを覚えた。
「私の旦那をどこにやったーー!」
ぐーすか眠る鬼の鳩尾に重い一撃を食らわせた。
鬼は、うっと声をあげたが、まだ眠りから覚めない。
私はベッドの上に立ち上がり、鬼を見下ろし、溝尾に蹴りを連発で喰らわせた。
「私の大事な旦那はどこーー!!」
がすっ、がすっ、がすっ、と鈍い音が私と旦那の部屋に響く。
うげっと声をあげて、鬼が頭をあげた。
「起きたか?私の旦那様をどこにやったーー!!」
今日一番の重い蹴りを再び鬼の鳩尾に食らわせると鬼はベッドから転げ落ちた。
その姿をベッドの上から仁王立ちで見下すと私は大切なことを思い出した。
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