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「えーと確か...私は...」
北河さんが話し始めた。
昨日、10月31日は定時に終業。毎年恒例のハロウィン街コンに参加する予定だったけど、一緒に行く予定だった子が残業で来れなくなっちゃって。誰か代わりを誘おうとしていたら、隣の席で南田さんが「ハロウィンとか...日本関係ないだろ...」と小声で毒づいていたので可哀想になって声をかけたんです。本当は行きたいんだろうなって思って。寂しそうな目をしてました。
「北河さん!ヒドイ!でも先輩想いの優しい子!」
私は叫んだ。
...それで、街コンに参加したんですけど、南田さん緊張してたのかワインをブドウジュースのようにグビグビと飲まれまして、案の定ベロベロになりまして惨敗。南田さんを支えてお店を出たところで、西本さんと部長にお会いしました。
「そうそう!北河が南田を引きずって歩いてるとこにばったり会ったんだわ」
西本さんが、テーブルをバンバン叩いて笑った。
私はじとりと睨んで聞いた。
「西本さんは部長と何をされていたんですか?」
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