11月1日 午前?時?分

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「俺?俺は部長と高級なお店に遊びに行ってたんだよ」 西本さんが、大きなあくびをしてから話し出した。 昨日は部長と取引先で商談。終わってから直帰の流れだったんだが、部長がどうしても一杯付き合ってほしいって言うもんだからな。可愛い魔女と黒猫ちゃんがたくさんいるお店だったわ。 「要するにキャバクラでハロウィンイベントやってたんですね?」 部長もお揃いの猫耳着けてそれはそれはご機嫌だったな。もちろん俺も着けた。 「完全にホラー映画ですね。チェーンソー男に追いかけられるより恐怖ですわ、それは。」 しかし残念なことに、部長のお目当ての女の子は常連のIT社長に夢中でさ。それで俺たちは短時間で店を出て、部長を慰めながら歩いていたところ、北河たちにばったりと会ったんだ。 「だから部長すっかり落ち込んでたんですね」 北河さんが頷いた。 「へえ...それで合流してからはすぐ部長の家に?あ、皆さんコーヒー入りましたよ」 東山がいつの間にかコーヒーを人数分入れてくれていた。私はお礼を言っていただいた。たまには気が利くやつだ。 「いえ違いますよ。そのあと私がよく行く店で飲んだんですよ、そこもハロウィンパーティーしてました」 私の頭がズキリと痛んだ。
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