中学のある日

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中学のある日

とある昼休み。 あいつに呼び出された。 ちょっと待ちくたびれて、背を松にもたれた時に。 「わっ!!」 バチーン!! 思わず平手打ち。 あいつのほほに、クリーンヒット。 「いててて…またかよ」 しゃがみこんで頬に手をあてるあいつ。 「あ、あなたが脅かすからわるいんじゃない!!」 悪つくわたし。 「…まあそうだな、悪かった」 すくっと立ち上がって私を見下ろす。 いつの間にやら背が高くなったなあ、こいつ。 「ちょっとアレだけど…」 じっと目を見つめられた。 「…好きだ、つきあってほしい」 バチーン!! 反射的に平手打ち。今度は逆の左だ。 「…まじかよぉぉ」 「ご、ごめん、なんか手がでちゃって」 しゃがみこんだあいつの背中に言葉をかけた。
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