そこにあるもの

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目が覚めるとそこには 飲みかけの冷たくなったコーヒーがあった どこか寂しく朝日に照らされおいてある。 私はそのマグカップを手に取って中身を捨てた。 「私は飲んだ覚えがない」…と。 あの人はこの世にいない。三年も置かれたコーヒーは、どこか濃く苦い香りがした。匂いと同時に あの人の姿が見えた。 ありがとう。 だけどあなたとは、いられない。 そう呟き、、誰もいない部屋で、なにも置かれてないシンクの中に水を流しマグカップを置いた。 涙とともに流れた朝日は私を包んでくれていた気がした。
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