1 よそ者は白の軍服を着ていた

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「あの、村長。こいつは一体……」  村の男の一人が困惑した声をあげた。 「この方は帝国からの客人じゃ!」  村長はその場にいる者たちを一喝した。 「この方は怪しい者ではない。皆武器を下ろせ!リト!お前もじゃ!」  村長に怒鳴られてようやくリトは刀を下ろした。 「どうぞ、こちらへ。村へ歓迎します」  村長は帝国から来たという男を村へ案内し始めた。 「一体どういうことなのよ」  リトはまだ金髪の男に対して不信感をぬぐえなかった。金髪の男は周りの困惑もどこ吹く風といった様子で、にこやかに村長と談笑している。村へ向かうその長身の背をリトは睨みつけた。  もし村に何かあったら、絶対に、ただじゃおかない。 ***
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