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:yunomu: 「関係ないってことは…」  ないでしょう、とさらに伊織が続けようとした、その時。 「…いや、もう、ホントに俺がぼうっとしてたのが悪いんで!」  真澄が伊織を制するように声を張り上げた。  そして睨みあうように向かい合った朱雨と真澄の双方に、順番に頭を下げる。 「お互い、プロなんだから。プロらしくやりましょうよ!…俺が言うのもアレですけど!」  転職してようやくの初仕事、こんなことでー自分のミスが始まりでーポシャらせるわけにはいかない。  お前が言うな、と突っ込まれそうな場面だが、間に挟まれた真澄の必死の形相に二人とも、一瞬、毒気を抜かれたような顔になる。 「プロ、ねぇ」  ため息をつきながら、なおも小バカにするような発言をそっと漏らす伊織を、今度は真澄が睨み付ける。 「BLだってなんだって、読みたいって思う人がいる限りはちゃんと!」  熱弁をふるい続ける真澄の言葉に、 「びー…える?」  朱雨はこれまでで一番年相応の、幼い顔をして小首をかしげた。
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