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：亜衣藍：
真澄は、困惑していた。
ここでは、田舎の常識が通じない。
まず、ゴミ出しのルールが異常に厳しい。
田舎では、ペットボトルも缶もビンも一緒に「資源ごみ」で出してokだったのに、ここではダメらしいのだ。
マンションの管理人から注意され、ゴミに出したはずのペットボトルを戻されてしまった……いきなり、都会の厳しさを味わった気がする。
「俺……やって行けるのかな……」
真澄は、そう心細い声でポツリと呟いていた。
そんな彼に、背後から声が掛けられた。
「ねぇ、君。これに細かく書いてあるから、読んでみてよ」
「えっ？ 」
真澄は、声のする方を振り向いた。
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