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:凪瀬夜霧: 「……これの意味が分かってやっと、初級ってところだ。とりあえず、会社にある他者の雑誌読むことだな」  一気に酔いが覚めた様子の伊織は、口元に手をやりながら余計に顔を赤くして「マジか……」とか、「昴さん、なんで知ってんだ」とか呟いている。  意味が分かっていない真澄だけはハテナ? と、首を傾げるばかりだ。 「凌輔さん?」 「それを僕に聞くの!!」 「昴さん?」 「自分で調べろ。まずはそこから勉強だ」  うーん、なかなか難しい。    そう思う真澄は手元のお酒と料理を食べながら、その後盛り上がる「誰がタチか、ネコか」談義を、それとなく聞いているのだった。
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